山下クリニックでは、岡山市国民健康保険の「特定健診」と「35歳からの健康診査」を受診することができます。
「特定健診」ならびに「35歳からの健康診査」では、日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防のためにメタボリックシンドロームに着目した健診を行います。メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪の蓄積により、高血糖、脂質異常症(高中性脂肪または低HDLコレステロール血症)、高血圧などの動脈硬化の危険因子が、一個人に集積している状態をいいます。このメタボリックシンドロームは内臓脂肪の蓄積や高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病と関係が深く、放っておくと脳卒中などの重大な病気を引き起こすといわれています。
生活習慣病は自覚症状がほとんどなく進行していき、突然、脳卒中など命に危険が及ぶ病気を引き起こすことがあります。岡山市国民健康保険の「特定健診」や「35歳からの健康診査」を受診して、生活習慣病の予防を行い、健康管理を心がけましょう。
6月1日から12月31日
問診、身体測定(身長、体重、腹囲、BMI)、血圧測定、血液検査(中性脂肪、HDL、LDL、総コレステロール、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GT(γ-GTP)、空腹時血糖(食後10時間以上のみ)、HbA1c、血清クレアチニン、尿酸)、尿検査(尿糖、尿蛋白)。
※医師が必要とした場合は、詳細な検査(貧血検査、心電図検査、眼底検査)を追加することがあります。
※空腹時血糖を測定するため、10時間以上の空腹状態で来院いただきます。
特定健診(40歳~75歳未満の方):500円
※40・50・60・66歳の節目年齢の方は無料。
35歳からの健康診査(45歳~40歳未満の方):2050円
受診券、自己負担金、国民健康被保険者証、前年度の健康診査結果(お持ちの方)
山下クリニックまで事前にお電話いただき、岡山市国民健康保険の「特定健診」もしくは「35歳からの健康診査」の受診希望とその日時をお申し付けください。
※岡山市国民健康保険の「特定健診」と「35歳からの健康診査」については、事前予約制となっております。
メタボリックシンドロームは「内臓脂肪症候群」とも呼ばれる病態です。食べ過ぎや運動不足といった生活習慣の乱れなどから、お腹に内臓脂肪が蓄積される「内臓脂肪型肥満」になっており、それに加えて中性脂肪が高い・HDLコレステロールが低い(脂質異常症)、血圧が高い(高血圧予備軍)、血糖値が高い(糖尿病予備軍)という項目のうちいずれか2つ以上を満たす状態をいいます。
日本では40歳以上の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームかその予備軍(肥満+1項目の人)といわれています。
メタボリックシンドロームで内臓脂肪がたまっている人は動脈硬化が急速に進行して、心筋梗塞などの心疾患や脳卒中などの脳血管疾患患といった命にかかわる病気を引き起こしやすくなります。特定健診を用いて、メタボリックシンドロームとして診断して、早めに進行を予防することが大切です。