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糖尿病

糖尿病で寿命はどれだけ変わる?|平均寿命との比較と早期治療の重要性

診察

岡山県岡山市北区の山下クリニックです。当院では、糖尿病に関する専門的な治療を提供しています。
このようなお悩みや疑問をお持ちではありませんか?

「糖尿病だと寿命が短くなるって本当?」
「糖尿病があると、寿命にどれくらい差が出るの?」

糖尿病は、寿命や健康に大きな影響を与える可能性がある病気で、その点を懸念される方が少なくありません。そこで本記事では、糖尿病と寿命に関するデータを特集し、糖尿病のある方とない方との寿命の差や、近年の傾向について解説します。

糖尿病とは

糖尿病の検査機器

糖尿病は、膵臓から分泌されるホルモンであるインスリンが十分に働かない、またはインスリンが不足することで血液中のブドウ糖(血糖)が慢性的に増加する病気です。糖尿病はその原因によって、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病などに分類されます。

糖尿病による高血糖を放置すると、網膜症や腎症、神経障害など、さまざまな合併症を引き起こすリスクがあります。また、高血糖は動脈硬化を促進し、狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患、脳梗塞や脳出血などの脳卒中のリスクも高めます。

糖尿病患者さんの寿命は短い?

糖尿病の方は、糖尿病でない方に比べて寿命が短いとされています。

日本糖尿病学会が2011年~2020年の10年間にわたって日本人の糖尿病症例の平均死亡時年齢を調査した結果、男性は74.4歳、女性は77.4歳となっています。一方、厚生労働省が発表した2020年の日本人の平均寿命は、男性が81.6歳、女性が87.7歳です。この差を比較すると、糖尿病の方の寿命は男性で7.2歳、女性で10.3歳短いことがわかります。

ただし、日本糖尿病学会が行った今回の調査結果は、前回調査(2011年~2020年)と比べ、男性で3.0歳、女性で2.2歳、それぞれ寿命が伸びていることが示されています。この寿命の伸びは、日本人全体の平均寿命の伸びを上回っており、薬剤などの治療法の進化により、糖尿病患者さんの寿命が着実に延びていることが示唆されます。

まとめ|早期治療で健康的な生活を

山下クリニック

今回のテーマである「糖尿病患者さんの寿命は、糖尿病でない方と比較して短いかどうか」については、残念ながら調査結果では短いという結果になります。しかし、治療法の進化とともに、糖尿病患者さんの寿命が着実に延びていることも確かです。

糖尿病は、血糖管理を適切に行い、運動や食事などの生活習慣を改善することで、網膜症や腎症、神経障害などの合併症や心臓疾患、脳卒中のリスクを軽減することが可能です。さらに、生活習慣の改善を含む治療は、早期に取り組むほど効果が高いとされています。

そのため、糖尿病患者さんは生活習慣の改善や治療を早期に開始し、適切に継続していくことが健康寿命を延ばすために重要です。

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