更年期障害の治療は岡山市婦人科「山下クリニック」

岡山県岡山市北区の山下クリニックです。当院では婦人科を専門とし、日本産科婦人科学会認定の産婦人科専門医が婦人科疾患全般の治療を行っています。

この記事では、「更年期障害の症状や治療」について特集します。

更年期障害とは

女性は年齢とともにホルモンバランスの変化を経験し、特に閉経を挟んだ約10年間（一般的に45〜55歳頃）を「更年期」と呼びます。この時期には卵巣の機能が低下し、女性ホルモン（エストロゲン）の分泌が減少するため、身体的・精神的にさまざまな不調が現れることがあります。

更年期にみられる症状を「更年期症状」といい、特に症状が重く、日常生活に支障をきたす場合を「更年期障害」と呼びます。更年期障害の症状には、ほてり、発汗、動悸、不眠、イライラ、うつ症状などがあり、個人差が大きいのが特徴です。

また、更年期障害の発症にはホルモンの変化だけでなく、心理的ストレスや性格、生活環境の変化なども関係しているため、同じエストロゲンの減少を経験しても、ほとんど症状を感じない人もいれば、強く影響を受ける人もいます。

更年期障害の主な症状について

更年期に起こりやすい症状は、大きく「身体的症状」と「精神的症状」に分けられます。

身体的症状では、代表的なものとしてほてりやのぼせ、発汗（いわゆるホットフラッシュ）が挙げられます。突然上半身が熱くなる、顔がほてるなどの症状が起こりやすく、生活の質（QOL）が低下することがあります。また、動悸やめまい、倦怠感、肩こり・腰痛、頭痛、不眠などもよく見られる症状です。
これらの症状は卵巣機能の低下によるエストロゲンの減少が主な原因とされており、個人によって症状の現れ方や強さには差があります。

精神的症状としては、イライラや不安感、集中力の低下、気分の落ち込みなどがよく見られます。更年期は、家庭や仕事などの環境の変化によるストレスが増えやすい時期でもあります。ホルモンバランスの乱れと相まって、心理的な負担が大きくなりやすいと考えられています。
こうした精神的症状は、自覚しづらいことも多く、周囲の理解やサポートが得られないと、うつ状態に陥ることもあるため注意が必要です。