子宮頸がんは年間1万人がかかり、約2,800人が死亡している病気です。
この子宮頸がんを予防するには、子宮頸がんワクチンの接種が有効です。
山下クリニックでは、子宮頸がんワクチンの接種を行っています。
子宮頸がんは年間約1万人がかかり、約2,800人が死亡している病気です。
この子宮頸がんは患者数・死亡者数ともに近年増加傾向にあります。特に50歳未満の若い世代での子宮頸がんの増加が問題となっています。
子宮頸がんの原因の95%以上はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因です。HPVの感染経路は、主に性的接触と考えられています。
性行為の経験がある女性の半数以上は、HPVに感染しているとされており、性行為を経験する年頃の女性の多くがHPVに感染します。
そのうち一部の女性が、HPVの感染した細胞が異常な形に変化して前がん病変を発症します。その後、病気が進行すると子宮頸がんを発症することになります。
子宮頸がんの発症を抑制するには、子宮頸がんワクチンの接種が有効です。
この子宮頸がんワクチンを接種することで、子宮頸がんの発症の70%を予防することが可能です。
子宮頸がんワクチンは、性行為を経験する前の小学校高学年~中学校において接種するのが理想です。性行為の経験があると既にHPV16型や18型に感染している可能性があります。その場合、ワクチンの効果は期待できません。
子宮頸がんのワクチンは3回に分けて接種しますが、対象となる方(小学校6年生~高校1年生相当の女子)は3回接種ともに公費補助のため無料で行えます。
山下クリニックでは、子宮頸がんを起こしやすいウイルス2種(16型、18型)と、いぼを起こしやすいウイルス(6型、10型)の4価のワクチンをお勧めしています。
子宮頸がんワクチンを接種してもすべての子宮頸がんを予防できるわけではありません。
そのためワクチン接種後も、定期的な子宮頸がん検診をお勧めします。厚生労働省は20歳以上の女性に対して2年に1度の子宮頸がん検診を推奨しています。
厚生労働省では、子宮頸がんワクチンの積極的な勧奨の差し控えにより公費での接種機会を逃した方に対しては、公平な接種機会を確保する観点から、再度接種の機会が設けられるように検討が進められています。
具体的には、積極的な推奨を差し控えている間に定期接種の対象であった平成9年度生まれ~平成19年度生まれ(誕生日が1997年4月2日~2008年4月1日)の女性をキャッチアップ
※子宮頸がんワクチンは、半年間において決められた間隔を空けてワクチンを3回接種する必要があります。そのため、キャッチアップ接種を対象期間内に受ける場合は、2024年9月までに初回接種を行う必要があります。
詳細は、厚生労働省のホームページをご確認いただけますと幸いです。
山下クリニック 院長 山下浩一
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
「患者さんにとってわかりやすい医療の提供」が診療方針。山下クリニック開業以来、開業医として産婦人科の疾患を30年以上診療。
詳細なプロフィールは院長挨拶からご確認ください。
子宮頸がんは、子宮頸がんワクチンを接種することで予防することが可能な病気です。
ワクチンを接種することですべての子宮頸がんを予防できるわけではありませんが、その有効性の高さは臨床研究で確認されています。
子宮頸がんワクチンの接種をご希望の方は、山下クリニックまでご相談ください。
※子宮頸がんワクチンの接種を希望される方は、ワクチンの接種を希望する日の3日前までにご予約下さい。ワクチンの接種を希望する日が3日以内となる方は、お電話でワクチンの接種についてご相談ください。