【痛風とは】原因や症状について解説|岡山市山下クリニック
岡山県岡山市北区の山下クリニックです。
当院では、地域のかかりつけ医として内科疾患全般を診療しており、痛風の治療も行っています。
この記事では、痛風の原因や症状、治療などについて特集します。
痛風とは
痛風は、尿酸が体の関節内にたまり、それが結晶化して激しい関節炎を引き起こす病気です。痛風を発症すると、足の親指、足関節、膝関節、手関節などの関節が腫れ、激痛に襲われます。
この病気は「風が吹いても痛い」という意味で「痛風」と名付けられたと言われています。
痛風は多くの場合、男性に発症し、特に30~50代の年齢層に多いのが特徴です。女性の場合、女性ホルモンが尿酸を排出する作用を持つため、男性よりも発症頻度が低いとされます。
男女比では、90%以上を男性が占めています。
痛風の症状
痛風は発作的に起こることから「痛風発作」とも呼ばれ、その典型的な症状は関節に起こる「激しい痛み」です。この痛みは突然現れ、主に足の親指の付け根付近で起こります。その他にも、かかとや手、足の甲、くるぶし、アキレス腱などに痛みが出ることがあります。
痛風発作による痛みが起きるのは夜間が多く、2〜3日程度は歩けないほどの痛みが続きます。その後、痛みは徐々に和らぎ、2週間以内に消失することが多いです。
ただし、時間の経過とともに痛みが消失しても、原因となる高尿酸血症を治療しないと再発する可能性があるため、治療を行うことが大切です。
痛風の原因
痛風を発症する主な原因は、血液中の過剰な尿酸です。
血中の尿酸値が高くなると、尿酸が結晶化し、尿酸塩結晶が関節内に蓄積します。これを免疫細胞である白血球が異物と認識し、排除しようと働く過程で、炎症が生じます。
この炎症が、激しい痛みや腫れを伴う痛風発作を引き起こします。
痛風の治療
痛風を発症した際の治療は、主に炎症や痛みを抑えることが目的となります。そのために、以下のような治療薬が使用されます。
■非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):炎症と痛みを軽減します。
■ステロイドの内服薬:強い炎症を抑えるために使用されます。
■コルヒチン:痛風発作の予防や軽減に使用される薬です。
痛風発作の際には、運動を避け、患部を冷やし、禁酒することが重要です。また、痛み止めを適切に使用して、痛みを効果的にコントロールすることも大切です。
痛風の症状が治まった後は、痛風の根本原因である高尿酸血症に対する治療を開始します。
痛風の予防
痛風の再発を予防するためには、血中の尿酸値を6.0mg/dL以下に抑えることが必要です。これは、尿酸の濃度が高いと、関節内に蓄積された尿酸結晶が溶けないためです。
尿酸値を下げる治療では、まず生活習慣の改善を行い、必要に応じて尿酸排泄促進薬や尿酸生成抑制薬の薬剤を使用します。
■尿酸排泄促進薬:腎臓に作用し、尿酸を尿中へ排泄する働きを促進します。
■尿酸生成抑制薬:主に肝臓でのプリン体から尿酸への変換を抑制します。
これらの治療と併せて、バランスの良い食事や適度な運動、アルコールの節制など、日常生活での予防策も重要です。
痛風の治療は山下クリニック
岡山市北区楢津にある山下クリニックでは、地域のかかりつけ医として内科疾患全般を診療しており、痛風治療も行っています。
痛風や高尿酸血症のリスクが高い方は、お気軽にご相談ください。
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