【月経困難症とは】下腹部痛や腰痛など症状を解説！

岡山県岡山市北区の山下クリニックです。

当院では婦人科を専門とし、日本産科婦人科学会認定の産婦人科専門医が婦人科疾患全般の治療を行っています。

この記事では、「月経困難症の症状」について特集します。

月経困難症とは

月経困難症とは、月経期間中に生じる病的な症状を指します。

現在、日本では推定で800万人以上の患者がいるとされていますが、そのうち医療機関を受診し治療を受けているのはわずか10％に過ぎません。多くの患者さんが症状を感じながらも未治療の状態にあります。

月経困難症は、大きく分けて器質性と機能性の二つに分類されます。

器質性月経困難症は、何らかの病気が原因で引き起こされるものです。原因としては、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腺筋症、子宮奇形などが挙げられます。

一方、機能性月経困難症は特定の病気が原因でないものを指します。月経の血液を排出するために子宮が収縮する際、プロスタグランジンという物質の分泌が過剰であったり、子宮の出口である頸管が狭いことが主な原因です。

月経困難症の大部分は、この機能性月経困難症にあたります。

器質性月経困難症、機能性月経困難症のいずれの場合においても、最も多い症状は「月経時の痛み」です。この月経時の痛みは、下腹部痛や腰痛となって現れます。

その他、月経困難症の症状としては下記の内容が挙げられます。

【月経困難症の症状】
・下腹部痛
・腰痛
・頭痛
・吐き気
・下痢
・お腹が張る
・憂うつ
・疲労・脱力感
・食欲不振
・イライラ

この記事では、「月経困難症の症状」について特集しました。

月経困難症の症状で最も多いものは「月経時の痛み」です。この月経時の痛みは、下腹部痛や腰痛などといった症状で現れます。

これらの症状は、個々の患者さんによって程度が異なります。月経困難症が疑われる場合は、専門の医療機関を受診して適切な診断を受けることをおすすめします。