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虫刺されによるひどい腫れや水ぶくれの原因について

診察

虫刺されは、春から秋にかけての代表的な皮膚トラブルといえ、虫が発生しやすい夏場にかけてピークを迎えます。

かゆみや痛みが生じ、患部をかきすぎて水ぶくれやひどい腫れができたりすることもあります。

この記事では、虫刺されによる水ぶくれやひどい腫れといった症状、原因、治療などについてご紹介します。

虫刺されとは

虫刺されとは蚊、ブユ、ハチ、ダニ、ムカデなどの虫が人間の皮膚を刺したり、咬んだり、または人間の血を吸うことによって痛みやかゆみ、皮膚の赤み、ひどい腫れ、水ぶくれなどが生じることをいいます。

虫刺されには、症状がすぐに出る即時型反応と、症状が数日後に出る遅延型反応があります。

刺された虫の種類によって、その症状のあらわれ方が異なりますが、代表的な症状はかゆみや皮膚の腫れ、水ぶくれなどがあげられます。

虫刺されの原因

虫が人間の皮膚を刺したりした時には、虫が持っている毒成分や唾液成分が人間の体の中にある抗体と反応します。その結果、かゆみを引き起こす物質とされるヒスタミンなどの原因物質が分泌されて、かゆみや炎症などの皮膚炎を引き起こします。

このように虫さされの代表的な症状であるかゆみは、虫が持つ毒成分などに対するアレルギー反応の一つです。

また、虫から人間に毒成分が注入されるときの刺激自体によって、皮膚の炎症が生じることもあります。これが虫さされの痛みの原因です。

虫刺されを引き起こす代表的な虫

人間を刺す蚊はヒトスジシマカ、アカイエカなどとされます。屋外や家の中まで、どこにでも生息します。

主な症状はかゆみで、刺された際のかゆみは、アレルギー反応によるものです。すぐにかゆみが出る即時型反応と、症状が数日後に出る遅延型反応、またはその両方があります。

症状が軽い場合は、自然に軽快するのを待つ対応で問題ありません。かゆみに対しては、虫刺され用の市販薬を塗るなどしてください。

皮膚の水ぶくれが生じたり、かゆみが治らない場合は、かかりつけ医等への受診・相談を検討ください。

ブユ(ブヨ・ブト)

ブユは関東ではブヨ、関西ではブトと呼ばれたりする虫です。

きれいな水場のある場所に発生するとされ、蚊よりも小さい虫ですが、刺されると非常に強いかゆみを感じます。刺されて半日後くらいからかゆみが生じるとともに、皮膚が赤く腫れてきます。そして翌日には更にかゆみが強くなることが多いです。

ブユに刺された場合は、早めに虫刺され用の市販薬を塗るなど対応してください。患部のかゆみや腫れがひどい、また症状が慢性化するような場合には、かかりつけ医等への受診・相談を検討ください。

ハチ

ご存知の方も多いかと思いますが、ハチにはスズメバチ、アシナガバチ、ミツバチなどがいます。

屋外に巣を作り、巣の近くになると刺される可能性が高まり危険です。

ハチに初めて刺された場合は、痛みと赤い腫れを生じますが1日程度で治ります。ただし、2度目以降は体内にハチ毒に対するアレルギー反応が加わることで、じんましんや呼吸困難などの全身症状を伴うことがあります。重篤な場合には、意識消失などアナフィラキシーショックを起こす場合もあります。

ハチに刺されて軽い症状であれば、虫刺され用の市販薬を塗るなど対応してください。万が一、アナフィラキシーショックを起こした場合は、すぐに医療機関を受診してください。

その他、虫刺されを引き起こす虫にはムカデ、ダニ、クモ、アリ、ノミ、ケムシなどがあげられます。

虫刺されの治療

虫さされの治療ですが、症状が軽い場合は虫刺され用の市販薬を使う形で問題ありません。

ただし水ぶくれや腫れやかゆみがひどいといった症状が強い場合は、ステロイド外用薬が必要です。ステロイド外用薬を短期間使用することで早めに治療した方が、シミ(色素沈着)は起こりません。

さらに症状がひどい場合は、かゆみ止めの内服薬やステロイドの内服薬で治療します。

虫刺されは掻いたりするうちに水ぶくれになり、その水ぶくれが破れると伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といわれる「とびひ」になることがあります。その点は、注意が必要です。

参考:とびひ(伝染性膿痂疹)

とびひの正式な病名は伝染性膿痂疹といいます。

細菌が皮膚に感染することで発症し、人にうつる病気です。

かきむしった手を介して、水ぶくれがあっという間に全身へ広がる様子が、火事の火の粉が飛び火することに似ているため、とびひと呼ばれています。

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